今回は、病理学からの発展としての心理学です。
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心理学はわりと新しい学問でしょう。昔から心理学のようなことは行われていても、特別個別に学問として扱われていたわけではないのです。。
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医学の分野において、精神疾患患者の治療という応用的な要請から、疾患の原因となる精神の構造の解明を試みる精神病理学が起こりました。
ベトナム帰還兵の間で精神疾患を起こすものが増加し、社会問題となりました。特に快楽殺人などセンセーショナルな事件が起こったため、広義の精神疾患が広く社会に認知されるとともに、PTSDなど概念が確立し研究が急速に発展しました。
1970年代より精神疾患に対する薬物療法の研究が進み、統合失調症、双極性障害に著効を顕しました。これは神経細胞における受容体を介したシグナル伝達研究と並列に進展し、てんかん治療での外科的病巣切除とあわせて精神病理学を生理学と結びつける土台が作られました。
高齢化が現実の問題となった1980年代から1990年代以降、痴呆症に関する研究も数が多くなりました。この分野でも神経の可塑性減少や細胞死など生理学的知見と密接に対応をつけた上で研究が進んでいます。
この分野は、特にPTSD研究など精神疾患の定義が拡大して以降、単なる悩み相談や占いに近いレベルの通俗心理学が流布されるケースが例が多くなった。又、認知症に関連して「脳の老化」といった題材も注目されるようになり、これに関連する通俗心理学も少なからず見かけられるようになっています。
